院長のブログ- Blog -
地域連携推進懇談会作業部会
2019.08.29
「人生の最終段階における医療やケアに関する意思表示や支援の現状と課題など」という内容にて、吹田市役所地域医療推進室の企画で行われました。
https://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-kenkoiryo/chiikiiryo/shingikai/_81180/_87029.html
私の他に、医師3人、看護師3人、ケアマネージャー3人が委員となり、2時間にわたり、会議を行いました。
市民の方にも傍聴人として参加いただきました。
人にはそれぞれ自分の命のおわりをどのように迎えたいかという想いはあると思いますが、それを自分が信頼をおいている家族に前もって伝えておられる方は少ないのではないかとおもいます。「無駄な延命はしないでほしい」「心臓マッサージはしないで」「胃ろうはちょっと」というお声を聞くこともありますが、それぞれ患者さん自身が置かれている立場によって、その言葉の重み、現実味は変わってきます。
末期がんの終末期においては、70%の方は意思決定が不可能な状態です。
みなさん、個人個人の考え方、つまり今後の治療・療養についてどのような希望があるかを、意思決定ができなくなったときに備えて、あらかじめ家族や医療従事者とともに話し合っておくプロセスが大事だと考えられています。
このことを、アドバンスケアプランニング(人生会議)といいます。
今回の会議では、今後このアドバンスケアプランニングの内容と実際の行動を、患者さん、患者さんを介護する方、そして医療従事者に啓蒙していくことを目標としています。